【中小企業診断士】口述試験の時間は?所要時間・質問数・当日の流れまで完全解説!

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中小企業診断士試験の最終関門、二次試験の口述試験。

例年、合格率は99%以上と、ほぼ全員が合格する試験であるものの、「自分がその1%を引くのではないか?」と不安な気持ちになるものです。

特に、試験の時間配分や、対策にかけるべき時間などは気にする方が多いです。

この記事では、実際に口述試験を突破した現役の中小企業診断士が、口述試験の「時間」に関する疑問に答えます。ぜひ参考にしてください。

花月諒(イラスト)

執筆者:花月 諒(中小企業診断士)

通信講座と独自の二次試験解法を用いて、約200時間の学習で中小企業診断士試験に一発合格。効率の良い勉強法や合格をつかむマインドを発信。福岡県中小企業診断士協会所属。

中小企業診断士試験に効率よく合格できる勉強法を知りたい方は、以下の記事から先に読んでいただけると、本記事の理解がより深まります。

目次

中小企業診断士の口述試験の時間は10分

中小企業診断士の口述試験は、1人あたり10分で行われます。私の記憶ベースになりますが、その内訳は以下です。

  • 着席案内・口述試験の実施概要:1分30秒
  • 口述試験:8分
  • 退席案内:30秒

入室後に挨拶をし、着席を促されます。最初に名前・生年月日を答えます。私のときは生年月日を「和暦で」答えるように指示されました。

その後、口述試験の進め方を面接官が教えてくれます。1問あたりの回答時間が2分であること、合計4つの問題を出題することなどが説明されました。

かげつ

実質的な面接の時間は8分程度です。

他の合格者にも話を聞いたところ、この2分×4問というのが標準的な面接内容のようです。

4問は2つの事例×2問で構成されることが多いです。ただし、全事例からまんべんなく出題されたという人もいれば、3問しか聞かれなかった人もいるらしく、一概には言えない部分もあります。

ちなみに私が受けたとき(2020年度)は、事例4・3から以下のような質問を受けました。

事例質問
4D社がステーキ点をカジュアルなファミレスに転換する際の、財務的な留意点は?
4D社はリフォーム事業の拡大にあたりE社の買収を検討しています。買収によるコスト面のメリットを教えてください。
3クライアントはなぜC社に仕事を発注するのか?(≒C社の強みは)
3今後、C社が設計力を高めるにはどのような施策を取るべきですか?
かげつ

質問された順に記載しています。いきなり事例4(財務・会計)からだったので焦りました。

口述試験の時間、1問「2分」の使い方は

前章で説明した通り、1問あたりの持ち時間は2分です。何も対策していないと長く、対策をしていると短く感じる時間です。

設問の説明を含めて2分なので、実際に自分が答える時間は1分30秒ほど。以下のような時間配分で答えられたら理想です。

  • 結論(15秒)
  • 理由(60秒)
  • 結論(15秒)

まず大切なのは、「沈黙」と「分かりませんの即答」です。これでは採点のしようがないからです。

回答がすぐに浮かばないのであれば、質問内容を繰り返して確認する、「少し考えるお時間をください」というなどして、とにかく沈黙を避けます。

答える際には結論から話しましょう。理由から話し出すと、時間内で結論にたどり着けなかったり、そもそも自分でも何が言いたいのかわからなくなったりします。

かげつ

自分の言葉で落ち着いて話すことができればOK。解答の優劣はそこまで見られていません。

また、一度に全て話しきる必要もありません。答えた内容が短いときには、面接官も「他の視点はありませんか?」など、会話のラリーをしてくれます。

口述試験の実施時間帯は人によって違う

口述試験は1日で多くの受験者が集まるため、試験時間帯は受験者ごとに異なります

二次試験(筆記試験)合格者に対し、中小企業診断士協会連合から口述試験の受験案内が届くので、それを見て集合場所・集合時刻を確認しましょう。

記載された集合時刻の30分前には現地入りしておくのがおすすめです。

とくに注意したいのが交通機関のトラブル。遅刻すると不合格となるため、事前にルートを確認しておき、余裕を持って向かいましょう。

また午後の早い時間に口述試験が組まれた場合(14時台のスタートなど)、お昼に胃もたれするものや生物を食べるのは控えましょう。

かげつ

私は何を考えたのか、14時すぎの開始だったのに、餃子の王将でチャーハンとラーメンを食べてしまい、後悔しました。

口述試験の対策にかける時間はどれくらいあれば十分か?

結論、8時間(一科目について2時間)くらいかけたら十分です。

そもそも、筆記試験の合格発表から口述試験までは10日程度しかありません。2025年度の試験の場合、日程は以下です。

  • 筆記試験合格発表:2026年1月14日(水)
  • 口述試験本番  :2026年1月26日(日)

2時間のうち1時間は事例の振り返りを行いましょう。というのも、口述試験の面接室には何も持ち込めず、事例の概要は頭の中に入れておかないといけないからです。

具体的には以下を読み込みます。

残り1時間は、想定問答と自分なりの答えを用意しましょう。想定問答の探し方などは、別の記事で解説しています。

かげつ

どうしても不安な方は、TACやLECなど大手予備校が開催する対策講座を受講しましょう。

まとめ

今回は中小企業診断士二次試験(口述試験)の「時間」をテーマにお話ししました。最後に要点を整理します。

  • 口述試験の実施時間は1人10分。実際に質疑応答が行われるのは8分
  • 2分×4問のケースが多い。4問は2事例×2問が標準
  • 結論→理由の順に話す。沈黙と分かりませんの即答はNG
  • 対策は8時間もあれば十分。事例の復習、想定問答の作成(確認)を行おう

口述試験の前は何とも言えない不安に襲われるものですが、きちんと準備をしておけば、ほぼ100%合格できます。

落ち着いて、丁寧に、あなたの思考を伝えてください。応援しています!

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