中小企業診断士の副業完全ガイド|できる仕事・始め方・選び方を解説

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中小企業診断士の資格を活かした副業に興味があります。どんな仕事があって、どれくらい稼げるのですか?

このような疑問に、現役の中小企業診断士が幅広くお答えします。

私は2020年に中小企業診断士試験に合格し、本業ではコンサルティング会社に勤めながら、副業として補助金申請支援やブログ運営などを続けています。

本記事ではそんな私の経験をもとに、中小企業診断士が副業としてできる仕事の種類や始め方、収入の伸ばし方まで、丁寧に解説します。あなたにあった副業のスタイルを見つけるヒントになれば幸いです。

花月諒(イラスト)

執筆者:花月 諒(中小企業診断士)

通信講座と独自の二次試験解法を用いて、約200時間の学習で中小企業診断士試験に一発合格。効率の良い勉強法や合格をつかむマインドを発信。2024年より株式会社あおいFASで、中小企業向けの事業再生支援やM&Aに従事。福岡県中小企業診断士協会所属。

中小企業診断士試験に効率よく合格できる勉強法を知りたい方は、以下の記事から先に読んでいただけると、本記事の理解がより深まります。

目次

中小企業診断士が副業を行うメリット

中小企業診断士の資格を活かすなら、副業に取り組むことは非常におすすめです。というのも、中小企業診断士には弁護士や税理士のような「独占業務」がなく、自ら行動しないと何も仕事が得られないからです。

だからこそ、自らの専門性を高め、仕事のチャンスを広げるために副業(複業)は極めて重要です。

特に注目すべきは掛け算の発想。試験勉強で身につけた経営全般の知識に、ある業界や領域に特化した経験を掛け合わせることで、自分の武器が生まれます。掛け合わせる強みが増えるほど、自分の希少価値が高まります。

また、副業を選ぶ際は、単に時間を切り売りするような働き方ではなく、ノウハウが蓄積していく仕事を選ぶことが大切です。たとえば、補助金申請支援や資料作成代行、ブログでの情報発信など、継続するほどスキルと信用が積み上がる副業は、長期的にも大きな資産となります。

かげつ

副業は単に収入を増やすだけでなく、自分の専門性を磨き、将来的な独立やキャリアの幅を広げるための“実験の場”でもあります。

次章では、実際に中小企業診断士が取り組みやすく、相性の良い副業を具体的にご紹介していきます。

中小企業診断士におすすめの副業5つ

私が中小企業診断士の方におすすめする副業は以下の5つです。

  • 補助金申請支援
  • 経営相談員
  • セミナー講師
  • スポットコンサル
  • ブログ・SNS・YouTube

それぞれの副業について、くわしく解説します。

補助金申請支援

ものづくり補助金、IT導入補助金など、中小企業向けの補助金の申請をお手伝いする仕事です。申請に必要な書類の取りまとめ、事業計画書の作成などをサポートします。

中小企業診断士試験(特に二次試験)で学んだ力を活かしやすく、中小企業診断士になったらまず取り組んでみたい仕事と言えます。

着手金と成功報酬を合わせて、1件で50万円以上をいただける案件も多く、収入面も十分です。ただし最初は先輩診断士などの下に入り、部分的な作業から参画することをおすすめします。

経営相談員

公的機関(よろず支援拠点など)の窓口で、中小企業の経営者からの相談に乗ります。自治体にもよりますが、平日夜や土日にも枠があるため、副業にも適しています。報酬は1日あたり1万円〜3万円くらいで、月数日の稼働でもOKな場合もあります。

セミナー講師

自治体や商工会議所が主催するセミナーで講師を務めたり、企業から直接、新人研修やマネジメント研修などの仕事を受注します。営業力や話術に自信があれば、挑戦する価値は大きいです。企業からの直案件ならば、1日10万円以上いただけることも多いです。

スポットコンサルティング

ビザスクなどに登録し、1時間などの短い時間で企業からの相談に乗ります。コンサルティングといっても、何か成果物を作ることはなく、特定の業界や業務に関する知見を語ることがメインとなります。

報酬は1件5,000円〜1万円くらいが相場です。大企業に長く務めていた方や、コンサルタントとしての専門領域を持つ方は、取り組んでみましょう。(個人的には40代以上の方におすすめしています)

ブログ・SNS・YouTube

自分の専門領域などに関する知見をインターネット上で発信します。それを見た企業からお仕事の相談を受ける可能性もありますし、上手に運営すれば、広告収入などの副収入も得られます。

私がおすすめする副業は以上の5つです。これらを組み合わせるだけでも、月10万円の副収入は十分に目指せます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

» 中小企業診断士の副業で月10万円稼ぐ5つの方法【実体験】

中小企業診断士の副業の始め方

副業の種類が分かったところで、次は副業の始め方を解説します。以下3つの手順で進めましょう。

STEP
就業規則の確認(会社員の場合)

会社にお勤めの場合は就業規則を確認し、副業が許容されているかを確認しましょう。せっかく副業で仕事をいただけても、ルール違反で本業での評価が下がっては本末転倒です。

【参考】中小企業診断士だけど副業禁止…何ができる?|資格を活かす現実的な方法

STEP
作業時間を確保する

自分がどれだけ副業に時間を割けるか、丁寧に見積もります。平日に会社で働いている方は、土日だけで余裕を持ってこなせる仕事を探す必要があります。副業が本業の時間を侵食するのは避けましょう。

【参考】【初心者向け】土日だけで稼げる!中小企業診断士の副業アイデア集(実例あり)

STEP
最初の1件を取る

作業時間を確保できたら、その中で収まる副業を選んでトライします。中小企業診断士協会に入る、ノンアポでいいから商工会議所に顔を出すなど、とにかく積極的に行動しましょう。

かげつ

副業は最初の1件、最初の1円が最も大変です。逆に1つ実績ができると、そこからは経験曲線効果で少しずつ楽になります。

中小企業診断士の副業を伸ばすコツ3つ

副業の収入を伸ばしていくコツは以下の3つです。

  • 収入源を分散する
  • ストック型ビジネスに注力する
  • 専門領域は絞る

副業は低単価でも良いので複数の収入源を持つことが望ましいです。どれかがコケても、他でカバーできるからです。

またビジネスにはフロー型とストック型があります。

フロー型働いた時間、単価に応じて収益が生まれるもの
ストック型自分が働かなくても勝手に収益が生まれるもの

補助金申請支援を自分でやるのはフロー型ビジネス。補助金申請のコツを有料記事にして売るのはストック型ビジネスです。(コンテンツを作り上げれば、自分が寝ている間にも売上が発生する)

月10万円〜20万円くらいならフロー型のみでも稼げますが、それ以上を目指すならストック型を意識的に増やしていく必要があります。この辺りの話は長くなるので、以下の記事で詳しく解説しています。

おわりに|中小企業診断士を取ったら、ぜひ副業に挑戦してみよう!

今回の記事では、中小企業診断士の副業について、広く浅くご紹介しました。

診断士は、待っているだけでは仕事が生まれません。しかし、見方を変えれば、自分から動けばいくらでも仕事をつくり出せる、ということでもあります。

行動力と発信力次第で、得意なこと・好きなことを仕事にできる――そんな自由度の高さこそが、中小企業診断士という資格の大きな魅力です。

すでに中小企業診断士をお持ちの方は、少しで良いので今日から行動してみましょう。これから試験合格を目指す方は、【独学】中小企業診断士完全攻略ガイド│200時間で一発合格した勉強法を読んでください。専門誌でも紹介された私の勉強法を完全公開しています。

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