中小企業診断士の副業で月10万円稼ぐ5つの方法【実体験】

中小企業診断士が副業で月10万円を稼ぐ方法5つを解説

「中小企業診断士を取ったら副業で月10万円くらい稼げるようになるかな?」そんな期待を抱いて資格取得を目指している方も多いのではないでしょうか。

私自身も、中小企業診断士の資格を取得してから色々な副業に取り組み、実際に月10万円以上の収入を得ることができるようになりました。ただし、「診断士になればすぐに稼げる」というわけではなく、収入を得るまでにはある程度の準備や工夫、そして経験が必要です。

この記事では中小企業診断士として会社に所属しつつ副業も行っている私が、月10万円を稼ぐ方法や仕事の種類、実現までのステップを、実体験をまじえてリアルにお伝えします。

「本業を続けながら収入の柱を増やしたい」「診断士資格を副業に活かしたい」と考えている方にとって、少しでも役に立てば幸いです。

花月諒(イラスト)

執筆者:花月 諒(中小企業診断士)

通信講座と独自の二次試験解法を用いて、約200時間の学習で中小企業診断士試験に一発合格。効率の良い勉強法や合格をつかむマインドを発信。2024年より株式会社あおいFASで、中小企業向けの事業再生支援やM&Aに従事。福岡県中小企業診断士協会所属。

中小企業診断士試験に効率よく合格できる勉強法を知りたい方は、以下の記事から先に読んでいただけると、本記事の理解がより深まります。


目次

月10万円稼げる中小企業診断士の副業5つ

中小企業診断士の資格を活かした副業で月10万円を稼ぐのは、十分に現実的です。代表的な副業として、以下5つをご紹介します。

  • 補助金申請支援
  • 商工会議所等の経営相談員
  • スポットコンサルティング
  • 情報発信(執筆、講演、ブログ・SNS等)
  • 経営顧問

補助金申請支援(報酬:5万円〜20万円/件)

「ものづくり補助金」や「IT導入補助金」などの補助金申請に必要な書類作成等をお手伝いする仕事で、中小企業診断士の副業の定番です。案件にもよりますが、報酬の相場は1件あたり5万円〜20万円くらいです。

報酬は採択額や報酬体系、元請か下請かによって大きく異なります。最初は先輩診断士に紹介してもらい、教わりながら始めるのがおすすめです。

補助金申請支援に限らず、中小企業診断士の副業は慣れないうちは時間がかかります。「時給換算したらバイトの方がマシ」などと感じるかもしれませんが、それで構いません。経験を積めばおのずと仕事は速くなり、バイトの時給はすぐに超えます。

かげつ

仲間を集めて組織化をすればさらに効率は良くなります。せっかく中小企業診断士になったのですから、単純な時給労働思考は捨て、ノウハウが積み上がる仕事をしましょう!

商工会議所等の経営相談員(報酬:1万円〜3万円/日)

地元の商工会議所や国が運営する機関で「経営相談員」として登録し、1日単位で相談業務に対応する副業です。報酬は1日あたり1万円〜3万円くらいで、月数日の稼働でもOKな場合が多いです。夜間や土日も相談枠を設けている機関が多く、平日に本業がある方でも相談員として働ける可能性はあります。

よろず支援拠点(国が各都道府県に設置している中小企業・個人事業主などの支援機関)で働いている知り合いに聞いたところ、創業の相談、WebサイトやSNSの活用方法、売上拡大策、補助金の相談などを受ける機会が多いそうです。

どんな角度から球が飛んでくるか分からない緊張感がある分、鍛えられるとの話です(笑)私も仕事に少し余裕が生じたら、ぜひ挑戦してみたいと考えています。

スポットコンサルティング(報酬:5,000円〜1万円/時間)

1時間の短い時間で行うコンサルティングでビザスクなどのプラットフォームを使って仕事を探します。コンサルティングといっても成果物を作るのではなく、特定の業界や業務に関する知見を話すのがメインになります。

報酬は案件により異なりますが、1件につき5,000円〜1万円くらいが多いでしょう。コンサルタントとして専門領域を持っている方や、需要がある分野の経験を持つ方は、一度は試してみる価値ありです。

情報発信(執筆、講演、ブログ・SNS等)

専門性を活かして記事を書いたり、セミナー講師をしたり、自分の知識を情報発信してマネタイズする方法です。

ただし、こうした仕事を最初からいただくのは難しいので、ブログやSNS、note、YouTubeでの情報発信であれば、今日からすぐに始められます。自分のメディアでの情報発信をきっかけに別のお仕事につながるケースも多いです。

かげつ

私もブログ記事がきっかけで専門誌『月刊 企業診断』の取材を受けたことがあります。

副業で培ったノウハウを他の副業に転用することもできます。たとえば、私はブログ運営で得たスキルを活かして、友人の士業事務所のWebサイト制作や、企業向けのWebライターの仕事をやったことがあります。できることが少しずつ広がっていく感覚がして楽しいです。

副業で月10万円を実現するまでのステップ

ここからは副業で月10万円を稼げるようになるまでのステップを解説します。

STEP
副業に使える時間を把握する

副業に週何時間を割けるかを把握しましょう。本業の業務時間中に副業が被って就業規則等に違反とならないよう、気をつけましょう。

週10時間(例:平日1時間×5日+土日で5時間)は確保できると良いです。あまりに時間が少ないと、どんな仕事も進みませんので…

STEP
副業を選択する

本記事で紹介したものやその他の副業から、何をやるかを決めます。最初は1つにして、慣れてきたら複数の仕事をやっても良いでしょう。Step.1で決めた時間で終わるか、タスクを分解して作業時間を見積もることが重要です。

STEP
最初の1件を受注する

どんな仕事も最初の1本が大変です。ミラサポに専門家登録したり、協会に入って先輩診断士から仕事を紹介してもらいましょう。「この仕事をやってみたい」と思ったら、報酬等の条件は気にせずまず1回やりましょう。経験を積むことが重要です。

STEP
得意領域を作ってスケールする

様々な副業に取り組むうちに、自分の得意領域がだんだん分かってきます。領域は特定の業界(例:売上高20億円前後の製造業)でも良いですし、特定のテーマ(例:人事制度の構築、運用支援全般)でもOKです。得意領域ができれば受注も収入も安定し、月10万円を継続して稼ぐことも十分可能です。


かげつ

本業がある方は、就業時間の前後や休日にコツコツと積み重ねましょう。ダラダラとYouTubeを見てる時間を削って…(自戒)

副業で月10万円稼ぐためのコツと注意点

副業を行う際に気をつけると良いポイントを、私の経験をもとにいくつかお伝えします。

初めての仕事でもプロ意識を持つ

士業の仕事は信頼が根幹です。たとえ副業であっても「プロとしてクライアントに良い成果を示す」意識を持つことが大切です。

士業は狭い世界ですから、仕事の出来・不出来の評判は広まりやすいです。愚直に1つ1つの仕事を行うことで、少しずつノウハウが蓄積して仕事が広がりを見せます。

本業のルールを遵守する

会社に勤めながら副業で中小企業診断士の仕事にチャレンジすること自体は素晴らしいです。しかし就業規則で禁じられている副業(自社の事業と競合する副業は禁止している会社が多いです)を行ったり、本業の終業時間内に働いたりといったルール違反には気をつけましょう。

それがバレて本業に支障が出ては本末転倒です。本業できちんと成果を出して信用を得ているからこそ、副業でチャレンジができます。

確定申告を忘れない

上記のような副業の所得が20万円を超える場合、確定申告が必要です。副業であれ、自分で仕事を始めるのであれば、インボイスや確定申告の最低限の知識は身につけておく必要があります。

かげつ

事業を行うための手続やお金のことって、誰も教えてくれないんですよね。自分で勉強する姿勢が大切です。

まずは今日から行動してみよう

中小企業診断士には独占業務がないため、家で待っているだけでは仕事はありません。その反面、自分の行動力次第で、月10万円以上の副収入も十分に可能です。

特に補助金申請や経営相談など、社会的にもニーズの高い分野であれば、実績ゼロからでもスタートできます。「自分の能力で仕事ができるのかな」と心配になる方も、まずは何か行動してみましょう!

私自身、診断士資格を取ってすぐに仕事が舞い込んだわけではありません。それでもコツコツ積み上げたことで、今では月10万円以上の副収入が安定的に得られるようになりました。

これから副業を始めようというあなたも、ぜひ一歩を踏み出してみてください。この記事が、その小さな勇気を後押しできればうれしいです。

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