【独学】中小企業診断士完全攻略ガイド│200時間で一発合格した勉強法

中小企業診断士に200時間の独学で合格した勉強法を完全解説します。

中小企業診断士の勉強を始めたいのですが、仕事や家庭の都合で予備校に通うのは難しいです。独学で合格できる勉強法を知りたいです。

こんな悩みを、現役の中小企業診断士が解決します。

中小企業診断士試験は出題範囲が広く、合格には約1,000時間の勉強が必要と言われます。働きながら勉強するのは大変ですよね。しかし工夫次第で勉強時間は大幅に短縮でき、独学でも十分に合格は可能です。

この記事では、私が200時間の学習で中小企業診断士試験に合格した勉強法を解説します。私の合格は2020年度で少し前の話ですが、合格に必要なことの本質は変わっておらず、今でも十分使える内容です。

花月諒(イラスト)

執筆者:花月 諒(中小企業診断士)

通信講座と独自の二次試験解法を用いて、約200時間の学習で中小企業診断士試験に一発合格。効率の良い勉強法や合格をつかむマインドを発信。2024年より株式会社あおいFASで、中小企業向けの事業再生支援やM&Aに従事。福岡県中小企業診断士協会所属。

本記事は、企業経営の専門誌『月刊 企業診断』で私の勉強法が特集された記事をもとに加筆・修正して書きました。ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。

私の勉強を一言でいうとゴールからの逆算です。まず、資格を取る目的を明らかにするとともに、試験の合格基準を調べます。これで「勉強のゴール」を定めます。次に、1年分の過去問を解いて「現状」を把握します。最後に、「勉強のゴール」と「現状」の差を埋める勉強をします。シンプルですが、この考え方で合格できました。

かげつ

約12,000字の長い記事です。ぜひブックマークして、何度も読み返していただけるとうれしいです!

それでは、はじめましょう!

目次

独学合格への道①勉強を始める前の事前準備

独学合格への道①勉強を始める前の事前準備

私は勉強を始める前に、以下の事前準備を行いました。いきなり参考書を買ってやみくもに勉強しても、行き当たりばったりで効率だと考えたからです。

  • 中小企業診断士を目指す目的を考える
  • 試験の概要や難易度を調べる
  • 一次試験の過去問を1年分解く
  • 合格プランを立てる
  • 教材を選ぶ

それぞれの手順の内容をお話しします。

中小企業診断士を目指す目的を考える

最初に、自分がなぜ中小企業診断士を目指すのか、合格後のキャリアにどのように資格を活かしたいのかを考えました。

私の場合は、独立して中小企業を支援する仕事を増やすきっかけにするために、中小企業診断士を目指しました。勉強を始めた当時、私は監査法人系のコンサルティング会社で働いていました。

仕事はやりがいもあって楽しかったのですが、当時のコンサル業界はかなりハードで、30代・40代になっても続けられるイメージがわきませんでした。そこで独立の足がかりにするために、何か資格を取ろうと考えました。

資格を色々と比較した結果、中小企業診断士に決めました。コンサルティングの仕事を通じ、大企業のビジネスは中小企業によって支えられていること、その多くが業績悪化や後継者不足などで苦境に陥っていることを知り、中小企業の役に立ちたい気持ちが高まったことが決め手でした。

かげつ

試験合格そのものを目的にするのも悪くはありませんが、合格後に何を実現したいかを意識する方が、勉強にも身が入ると思います。

試験の概要や難易度を調べる

次に試験の制度をくわしく調べました。中小企業診断士試験は、一次試験、二次試験の二段階に分かれています。二次試験合格後、所定の実務補習(または実務従事)を経て、中小企業診断士として登録できます。

なお一次試験合格後「養成課程」と呼ばれる機関を修了することで、二次試験(筆記)、二次試験(口述)、実務補習をパスするルートもあります。

ここからは各試験の概要を説明します。まずは一次試験です。

形式多肢選択式(マークシート)
科目数7科目
満点700点
合格基準420点(60%)以上
※ただし40点未満の科目が1つでもあると不合格
合格率30%前後
※年度により変動が大きい
特記事項科目合格制度あり
中小企業診断士一次試験の概要

一次試験は、昔でいうセンター試験のようなものです。正解を4つまたは5つの選択肢の中から選びます。

細かなルールはありますが、とりあえずは赤点(40点未満)を回避しつつ、全体で6割取れたら合格と理解すればOKです。逆に言えば、4割は間違えていいのです。出題範囲は7科目と広いですが、そこまで深い知識は求められていません。

前述した細かなルールとは『科目合格制度』のことです。これは「60点以上取れた科目は、事前に申請をすれば翌年・翌々年の2年間は受験を免除できますよ」という制度です。『科目合格制度』を使えば、最大3年間かけて一次試験合格を目指すことができます。

次に二次試験の概要です。まず一次試験合格者を対象に筆記試験が行われます。

形式記述式
科目数4科目
満点400点
合格基準240点(60%)以上
※ただし40点未満の科目が1つでもあると不合格
合格率18%前後
※毎年ほぼ同水準。実質的には相対評価の試験
特記事項
中小企業診断士二次試験(筆記)の概要

ココが中小企業診断士試験の山場です。二次試験(筆記)では、企業の経営状況をまとめた文章(与件文)を読み、4つ~5つの設問に文章で回答します。また事例Ⅳ(財務・会計)は、計算問題が大半を占めています。

他の国家資格にはない独特な形式の試験です。正解も公表されず、謎に包まれている部分が大きいです。しかも、受験できるのは一次試験に合格した年とその翌年の2回のみ。2回とも不合格なら、また一次試験からやり直しです

かげつ

私が見た中では、最大で11回落ちている方がいました。二次試験は、ただ量をこなすだけでは受かりません。

筆記試験合格者は、最後の口述試験に進みます。口述試験は面接形式で、筆記試験で出題された事例に関する質問(4問程度)に口頭で答えます。合格率は例年99%以上であり、遅刻せずに会場に行って日本語を話せば、ほぼ合格です。

最初はこれくらい調べておけば大丈夫です。気になる方は、養成課程についても調べてみると良いでしょう。

一次試験の過去問を1年分解く

ここまでの準備で勉強のゴールが分かったので、次に自分の現在の実力を把握します。私は勉強ゼロの状態で『中小企業診断士1次試験過去問題集(同友館)』を買い、直近の一次試験を解きました。ここがめちゃくちゃ大事です

「えっ、何も勉強してないのにいきなり問題を解くのですか?点も取れないし意味が無いのでは?」と、よく驚かれます。

点はどうでもいいのです。本番の問題を早く知ることに意味があります。一次試験はマークシート式ですから、勘で解いても20点くらいは取れます。仕事で身につけた知識や経験が活かせる科目なら、初めてで40点くらい取れることもあります。実際に私が所見で解いた結果は、以下でした。

科目得点
経済学・経済政策44点
財務・会計60点
企業経営理論32点
運営管理30点
経営法務32点
経営情報システム24点
中小企業経営・中小企業政策28点
合計250点
私の一次試験(初見)の結果

新卒から5年間、鉄道会社の財務部で働いた経験や、過去に簿記の勉強をしたことが活きて「財務・会計」は合格点が取れました。また学生時代(経済学部)の記憶が脳のどこかに残っていたのか「経済学・経済政策」も44点でした。それ以外の科目はダメで合計250点。合格まで170点も足りません。

しかし、それでいいのです。繰り返しますが、点数はどうでもよく、ゴールと現状の差を確認することに意味があります。私の場合なら「あと170点分の勉強をすればいい」ということになります。ただ漠然と「難しそう…」と考えていたときより、ずっと勉強に取り組みやすくなりました。

合格プランを立てる

一度、過去問を解いた結果を踏まえて、一次試験の合格プランを考えました。具体的には、科目ごとの目標点数を定めました。それがこちらです。

科目得点
経済学・経済政策72点
財務・会計72点
企業経営理論72点
運営管理56点
経営法務56点
経営情報システム56点
中小企業経営・中小企業政策56点
合計440点
私の一次試験の合格プラン

そこそこ行けそうだと感じた3科目(経済学・経済政策/財務・会計/企業経営理論)で、その他の科目をカバーする計画です。合格点ジャストを目指すわけにはいかないので、少し余裕を見て440点を目標にしました。

初見で解いた結果と合格プランの差が、これからやるべき勉強です。私の場合は以下のようになりました。

科目得点
経済学・経済政策28点
財務・会計12点
企業経営理論40点
運営管理26点
経営法務24点
経営情報システム32点
中小企業経営・中小企業政策28点
合計190点
初見の結果と合格プランの差(やるべき勉強)

ここまで数字に落としこむと「試験に合格せよ」という漠然としたお題が、ずいぶんクリアになった感じがしませんか?どんな資格試験に挑むときでも、私はこのようなプロセスで事前準備を行います。

教材を選ぶ

ここまでイメージできたら、どのように勉強するかを考えます。私は以下3つの選択肢を比較しました。

  • 予備校に通う
  • 通信講座で勉強する
  • 市販のテキストで勉強する

結論からいうと②通信講座を選びました。勉強を始めた当時は、毎日夜遅くまでコンサルティング会社で働いていたので予備校への通学が難しく、まず①を捨てました。②と③を比較し、映像で基礎知識をインプットした方が効率が良いと考えて通信講座に決めました。

ではどの通信講座にするか。調べると結構たくさんあって迷ったのですが、教材のコンセプトが自分の価値観に合っていると感じたスタディングにしました。アプリも使いやすく、AIを活用した学習補助機能も充実しており、今でも中小企業診断士の通信講座では突出していると思います。

かげつ

教材選びに100%の正解はありませんので、ご自身にあったものを選んでください。ただし、これ!と決めたらその教材だけで勉強することをおすすめします。

ここまでが「ステップ①勉強を始める前の事前準備」です。長かったですね(笑)

独学合格への道②一次試験の勉強をする

独学合格への道②一次試験の勉強をする

予備校や通信講座はカリキュラムが整備されているので、教材を決めたら、そのカリキュラムに沿って勉強します。一次試験は絶対評価の試験ですから、継続さえできれば、遅かれ早かれ受かります。学習を継続するコツは「短期間で合格をつかむマインドセット」の章で紹介しています。

さらに勉強の効率を高めるために、以下の3つを意識しましょう。

  • インプット学習⇔アウトプット学習のサイクルを早く回す
  • 財務・会計は毎日手を動かす
  • 些末な論点にこだわらない

インプット学習⇔アウトプット学習のサイクルを早く回す

資格試験の勉強には「インプット学習」と「アウトプット学習」の2種類があります。

インプット学習教材を読んだり、講義を見たりして知識を吸収する
アウトプット学習知識を使って問題を解く / 学んだことを声に出す 等

どの資格でも同じですが、インプット学習をしたら、その後すぐに学習したテーマに関する練習問題や過去問を解きましょう。ここの時間が空くと、再度その論点を覚えるためにかかる時間が増え、結果として試験勉強全体の効率が落ちるからです。

問題を解いたら、1~2日の間を空けてまた解きます。忘れていたらテキストや講義で再確認し、また問題を解きます。こうしたサイクルをとにかく早く回します。中小企業診断士を目指すくらい志が高い方なら、4回くらい解けばだいたいのことは覚えられます。

かげつ

私は2~3分でも空いている時間があればスタディングのアプリを開いて講義を見たり、過去問を解いたりしていました。

私が使ったスタディングでは、AIが復習に最適なタイミングで演習問題を出してくれる神機能「AI問題復習」があります。無料体験の範囲で使えるので、興味がある方は試してみてください。

財務・会計は毎日手を動かす

「財務・会計」は大半が計算問題です。計算問題は、いくらテキストを眺めて理解したつもりになっても、自分で手を動かさない限り実力は伸びません。試験時間も60分と短く、問題を見た瞬間に計算式を書き出せるレベルにならないと厳しいです。

計算の練習は朝かお昼休みにやりましょう。本番の試験も、例年1日目の11:30~12:30に行われるからです。また仕事の後だと、疲れていて計算なんてやる気になりません。

かげつ

終業後の自分に期待しない。試験勉強の鉄則です(笑)

些末な論点にこだわらない

繰り返しますが、一次試験は6割取れたら受かります。4割は捨ててもOKです。出題頻度が低いわりに理解が難しい論点は、思い切って捨てましょう

一次試験では、重要な情報とそうでない情報を見極める能力も問われています。予備校や通信講座の場合、捨てても大丈夫な論点は講師が教えてくれるので、その説明はどんなに眠くても聞きましょう。

以上が一次試験の勉強のコツです。もう一度言いますが、一次試験は継続さえできれば受かります

独学合格への道③二次試験の勉強をする

独学合格への道③二次試験の勉強をする

一次試験が終わった日に、予備校の解答速報を見て自己採点をしました。どうやら合格していそうだと分かり、その晩から二次試験対策を始めました。一次試験と二次試験の間は例年3カ月ほどしかなく、1日もムダにできません。私は以下の手順で二次試験対策を行いました。

  • 二次試験の本質を考える
  • 教材を買う
  • まず1年分解く
  • 自分なりの解法を考える
  • 過去問を5年分解く

基本的なアプローチは一次試験と同じです。くわしく話します。

二次試験の本質を考える

一次試験が終わった晩、過去問を眺めました。あわせて、インターネットで二次試験専門の予備校の解法や、合格者のブログ・SNSをくまなく調べました。びっくりするほど、それぞれ考え方や解法が異なりました。

どうやら教科書的な正解は存在せず、思考力を測る試験なのではないか、という結論に至りました。実際のコンサルティングの現場でも、限られた事実から仮説を構築する力が重要ですし、二次試験もそれと同じなのかと。

また事例Ⅳ(財務・会計)は、試験時間のわりに問題のボリュームがかなり多いと感じました。計算の速度や正確さに加えて、情報を取捨選択する能力も試しているのかなと考えました。

かげつ

一次試験と異なり、単に量をこなす、知識を無理やり詰めこむといった姿勢では突破が難しいと感じました。

教材を買う

当初は一次試験と同様にスタディングで対策するつもりでしたが、スタディングの解法は私にとっては分かりづらく感じました。良し悪しではなく相性の問題です。そこで私は市販の教材を参考にしつつ、自分で解法を考えることにしました。買ったのは以下の4冊でした。

  • ふぞろいな合格答案
  • 合格者の頭の中にあった全知識
  • 合格者の頭の中にあった全ノウハウ
  • 事例Ⅳ(財務・会計)の全知識・全ノウハウ

すべて同友館の教材です。どのような本か簡潔に紹介します。

ふぞろいな合格答案

過去問の採点基準と再現答案が載った唯一無二の教材です。ラインナップが分かりづらいのと、解説文のクセが強いのが難点ですが、これなしで二次試験対策はできません。

合格者の頭の中にあった全知識

二次試験は思考力を測る試験といえども、ある程度の基礎知識が必要です。二次試験対策初期のインプットに役立ちます。

合格者の頭の中にあった全ノウハウ

こちらは二次試験の解法やテクニックがまとめられた本です。余力がある人は読むと良いでしょう。

事例Ⅳ(財務・会計)の全知識・全ノウハウ

事例Ⅳで出題される計算問題を分野別に整理した問題集。合格には必須です。

かげつ

事例Ⅳはこの本で「経営分析」「損益分岐点分析」を完璧に仕上げることが重要です。

この4冊だけ買い、あとは自分の頭で考えぬけば十分合格できます。

まず1年分解く

一次試験のときと同じです。試験の大枠を理解したら、まず一度解きます。試験問題と解答用紙はLEC東京リーガルマインドの過去問ダウンロードサービスで印刷できます。細かいですが、以下の設定で印刷すると、本番と同じになります。

  • 試験問題:B4小冊子(出来あがりサイズはB5)
  • 解答用紙:A3の2in1(横向き)

解いたら「ふぞろいな合格答案」を見て採点します。最初はマジでかすりもしませんが構いません。問題を解く目的は、解法や時間配分を考えるインプットにすることだからです。

自分なりの解法を考える

1年分解くと、自分の答案と合格レベルの答案(「ふぞろいな合格答案」のAランク相当)には大きな差があることが分かります。どうすれば時間内に合格レベルの答案を作れるようになるか、自分なりに考えます。私は以下の3手順で解くことに決めました。

STEP
文章の型を考える

設問文の指示を確認し、文章の型を作ります。大半の問題は、以下の例のように指示された事項を列挙すれば対応できます。

(例)理由は①~、②~、③~である。

STEP
答えを探す

与件文の中から、答えに使えそうな事実を探します。見つからない場合に限り、各事例の基礎知識を使います。

STEP
合体する

STEP2で集めた答えを、STEP1で作った文章の型にはめます。最後に文章の体裁や他の設問との整合性、設問の前提条件の読み落としがないかなどを確認します。

再現性を持たせるため、できる限り単純化しました。実際に受かったので、これも1つの正解なのだと自負しています。

かげつ

設問の意図を正確に理解し、シンプルに伝わる文章で答える。二次試験はそれに尽きます。

解法とあわせて、試験全体のタスクや時間配分も考えます。参考までに私の例をご紹介します。

手順時間
1. 設問文を読む2分
2. 与件文を読む8分
3. 設問を解く60分(12分×5問)
(3-1. 文章の型を考える(2分
(3-2. 答えを探す(6分
(3-3. 合体する(文章を書く)(4分
4. 誤字・脱字の確認10分

時間はカツカツです。近年は与件文のボリュームも増えているように感じるので、普段から新聞や小説などを読み、活字に慣れておくことをおすすめします。文章を書く習慣を持てればベターです。

過去問を5年分解く

ここまで準備できたら、過去問演習を行います。4科目×5年分で20事例解けば十分です。それより昔の事例は今と出題傾向が異なっていますし、短い対策期間の中で10年分や15年分の演習をこなすのは厳しいと思います。

演習は本番と同様の80分通しで、なるべく静かな環境で行いましょう。演習が終わったら、40分程度かけて復習します。復習のやり方は初見のときと同じで『ふぞろいな合格答案』の採点基準を見ながら、自分の解答の改善点を考えます。

上記の改善点は、紙のノートやメモアプリ、PowerPointなどにまとめましょう。二次試験界隈では、こうしたまとめメモを「ファイナルペーパー」と呼び、多くの受験者が作っています。

短期間で独学合格をつかむマインド

短期間で独学合格をつかむマインド

私は前章までで解説した勉強法で、中小企業診断士試験に一発合格しました。奇抜なことはしておらず、普通の勉強を継続しただけです。

しかし現代ではこの「継続」が大変です。現代社会は我々の貴重な時間を奪う誘惑に満ちあふれているからです。この章では、そうした誘惑を排除し、勉強に集中するコツとして、以下の5つをお話しします。

  • スキマ時間を活用する
  • 時間のムダを削る
  • 上昇志向の人と関わる
  • 「進歩ゼロの日」だけは絶対に避ける
  • 合格後のイメージを持つ

スキマ時間を活用する

時間に対してとことんケチになりましょう。私は2~3分でも時間ができたら、スマホアプリを開いてスタディングの問題演習を行っていました。たとえば以下のような時間です。

  • 電車やバスの移動時間
  • ランチが提供されるまでの待ち時間
  • 食事中に同行者が席を立っている間
  • 信号待ちの間
  • 耳だけ参加すれば良い会議中
  • 家に帰ってから一息ついてる間
  • 子どもを寝かしつけている間(イヤホンで講義を聴く)

こうしたスキマ時間をかき集めると、1日で30分くらいは勉強できます。たかが30分と思うかもしれませんが、半年続ければ90時間になります。一次試験の科目1つくらいはマスターできる時間です。

時間のムダを削る

スキマ時間を探す以前に、そもそも無駄なことに時間を使っていないか考えましょう。よくあるのは以下のような時間です。

  • テレビやYouTubeの視聴
  • ネットサーフィン、SNS
  • ゲーム、スマホアプリ
  • 長時間の通勤
  • 飲み会
  • 残業

基本的にスマホは時間を奪う邪魔者です。ベストセラーになった『スマホ脳』(アンデシュ=ハンセン)によると、電源がついたスマホが近くにあるだけで人間の集中力は低下するそうです。

私はスタディングのスマホアプリで勉強していたのでスマホ自体を遮断することはできませんでしたが、勉強に集中できるように、スタディング以外のアプリをほぼすべて削除しました。(LINEすら削除し、PCで使っていました)

上昇志向の人と関わる

人間は不思議なくらい、周りの人の空気に左右される生き物です。「周りにいる5人の平均が自分になる」という趣旨の言葉もあるくらいです。愚痴や言い訳ばかりの人の近くにいると自分もそうなるし、逆もまたしかりです。

資格試験に挑戦している時期は、今この瞬間の人生を頑張っている人とかかわる時間を意識的に増やしましょう。反対に、学歴とか会社名といった、過去の実績にすがって生きている人は避けましょう。

自分より明らかにすごい人と一緒にいるのは、苦痛を伴います。相対的に自分がみじめに思えてしまうからです。しかしその苦痛を克服しようとする気持ちが、人生を変える原動力になります。

反対に、特に何も頑張らない人の集団に身を置くのは、39℃のお風呂のように心地良いものです。みじめになることもないし、愚痴を吐けば誰かが同調してくれるでしょう。しかしその環境で自分が成長する可能性は限りなくゼロに近いです。

「進歩ゼロの日」だけは絶対に避ける

最近、私は税理士試験の勉強を始めたのですが、講義の中で先生がこんなことを言っていました。

人間、一度切れたスイッチを入れ直すのは難しい。どんなに少しでもいいから前進したのと、何もやらなかったのとでは天と地の差がある。

確かにその通りだと思います。勉強でも身体づくりでもビジネスでも同じだと思うのですが、「進歩ゼロ」は実質的に後退を意味します。試験勉強の場合は、1秒で良いからテキストを開き、1問で良いから問題を解きましょう。

最初のハードルだけ下げておけば、意外と勢いがついて勉強がはかどることも多いです。(やってるうちにやる気が出てくる。作業興奮などと言います)

かげつ

やはりおすすめは朝です。「後でやろう」はやらないので、起きて朝食前に勉強します。

合格後のイメージを持つ

合格後の自分の姿を毎日1回はイメージしましょう。最終的に独立が目的なら、どこに事務所を構えて、何人くらいのスタッフがいて、どこの会社がクライアントになっているのか。どのような役務を提供しいくらの報酬を得ているのか。

妄想でも構いません。具体的なイメージを膨らませるほど、実現に向けて日々の行動が補正されていきます。人に語る必要はありませんが、紙に書いて部屋に貼るなど、自分は常に意識できる状態にしておくと良いでしょう。

独学に関する質問と回答

中小企業診断士の独学に関する質問と回答

私はこれまで300名以上の方から、勉強法や中小企業診断士の資格そのものに関する相談を受けてきました。ここからはよくある質問と、それに対する私の見解をご紹介します。

中小企業診断士は具体的にはどのような仕事をするのですか。

経営相談窓口での支援員、補助金の申請支援、セミナー・研修の講師、執筆、経営顧問、個別案件など仕事の幅は広いです。独立せず、企業の経営企画部門などで活躍する「企業内診断士」も多いです。

中小企業診断士は転職に有利になる資格ですか。

転職をあてに中小企業診断士を目指すのはおすすめしません。総じて、中途採用では前職での実績やスキルが重視されます。ただし一部のコンサル会社や、事業会社の経営企画部門などの採用ではプラスに評価される場合もあります。

戦略系やBIG4、アクセンチュアなどの採用ではほぼ評価されません。

勉強にかかる費用をおさえたいのですが。

①教育訓練給付制度を使う②合格祝い金が高い予備校や通信講座を選ぶ③職場の補助制度を使う、などの方法があります。特に①は会社員であれば多くの方が利用要件を満たしているのでオススメです。

知らないと損!中小企業診断士の勉強費用を安く抑える3つの方法【会社員向け】

他の資格と比べて、どれくらい難しいですか。

宅建や簿記2級よりは難しく、弁護士・公認会計士・税理士よりはだいぶ易しいです。社労士と同じくらいといわれることが多いですが、学習内容や試験の形式が大きく異なるので、一概には比較しづらいです。

予備校や通信講座の合格率を調べる方法はありますか。

対象機関は限られますが、厚生労働省の「教育訓練給付制度検索システム」で調べられます。あまり知られていませんが、かなり貴重な情報源です。

模試は受けるべきですか。

お近くで開催されているなら、一度は受けると良いでしょう。一次試験も二次試験も長丁場でタフな試験ですので、それを体感する意味は大きいです。

大学生でも取れますか。

取れます。年間、数十名ではありますが学生で中小企業診断士に受かる方もいらっしゃいます。

中小企業診断士の資格がなくなる、廃止されるという噂を聞いたのですが。

ネット上ではそのような話を耳にすることがたまにありますが、公式では全くそのような話はありません。

働きながら養成課程に通うのは、どれくらい厳しいですか。

実際に養成課程を修了した方へのインタビュー記事を、今後公開する予定です。そちらをぜひご覧ください。

二次試験対策は予備校の添削を受けた方が効率的に進められますか。

自分のレベルや改善点を客観的に教えてもらえるので、効率は良いでしょう。半面、人任せになって自分の頭で考える習慣が損なわれるリスクもあるので、添削を申しこむ際はよく考えて決断しましょう。

一次試験の勉強はいつから始めれば間に合いますか。

年明け1月からのスタートでも十分間に合います。私の知り合いでは、申し込みだけ事前に済ませて、ゴールデンウィークから勉強を始めて受かった方もいます。

二次試験の意図がつかめません。どのような人を受からせる試験なのでしょうか。

自分で物事を考えて課題を解決する思考を持つ人、思考を文章で表現できる人が受かりやすいと感じます。

科目合格制度を使い、2年計画で一次試験合格を目指すのはアリですか。

私はまず一度での合格を目指すべきだと考えます。一度にたくさんの科目を受けるほど、得意科目で苦手科目をカバーしやすくなり効率が良いからです。どうしても無理なら、2年、3年の計画を立てましょう。

»中小企業診断士に2年計画で合格を目指す方法【注意点も解説】

高学歴の人の方が合格しやすいですか。

以前に私が運営していたブログで実施したアンケートによると、MARCH卒や関関同立卒が合格者のボリュームゾーンでした。受験資格に学歴要件はないので、高卒・専門卒でも合格する方はたくさんいます。

SNSのコミュニティや勉強会に入ろうかと思っていますが、どうでしょうか。

その方がモチベーションを維持できるのなら、入っても良いでしょう。私は1人で勉強する派でした。

中小企業診断士とシナジーの高い職業はありますか。

銀行(特に地方銀行や信用金庫の審査部門、法人営業部門など)でお勤めの方や、地方公共団体で産業政策を担当されている方などは、シナジーが高いと言えます。

二次試験まで受かれば中小企業診断士を名乗れますか?

実務補習または実務従事を経て登録を行わないと名乗れません。ただし一次試験に全科目合格していれば「中小企業診断修得者」、一次試験の一部科目に合格していれば「中小企業支援科目合格者(科目名)」を履歴書の資格欄に書けます。

周りから「中小企業診断士は取る意味がないからやめとけ」と言われます。

その人が中小企業診断士を取った経験がある人なら、なぜそう考えるのかをきちんと聞きましょう。取っていない人の言葉であれば、無視してOKです。(他人が成功するのが嫌で水を差しているだけの場合が多いです)

おわりに:今日から行動するのが合格への最短ルート

この記事では、私が200時間で中小企業診断士試験に合格した勉強法や、勉強に向き合うマインドをお伝えしました。

本気で合格を目指すのなら、必ず今日から行動してください。今日はあなたが最も若い日であり、合格する可能性が最も高いスタート日だからです。

「今は忙しいから、いつか落ち着いたら頑張ろう」という考えの人に「いつか」は訪れません。おそらく来年も、再来年も、そのときに合わせた「やらない理由」を探すだけです。

試験の概要に関するインプットは、当ブログの記事を読めば十分です。まずは一次試験の過去問を解きましょう。並行して、通信講座スタディングの無料講座を受けましょう。どんな形でも良いので、今日から一歩を踏み出せば、合格への道が開けます。

かげつ

皆さまが夢をつかむことを心から願っています。長い記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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